ザ・ライブラリーでは、お客さまへのプレゼンテーション(デザイン説明)にはなるべくCGパース(CGはコンピューターグラフィックスです)を使うようにしています。最初の仕事として取り組んだ南青山A邸でも、CGパースを用意してプレゼンに臨みました。
CGパースのメリットの一つは、とにかく分かりやすいことです。特に建築やインテリアの専門外の方でも、一目で空間がリフォームでどのように変わるかを理解できるのは、素晴らしいことです。これまでは、細かく書き込んだ平面図や、仕上げ材の色をなるべく忠実に反映した色付きの展開図などでご説明していましたが、2次元のデータでは3次元空間を説明することは相当難しいのです。
CGパースは手書きのスケッチパースと比べても遥に実物に近いですし、外からの光や照明の具合なども表現できます。特にザ・ライブラリーで作っているCGパースは、パッと見ではリフォーム完成写真のように見えるほどの完成度の高さです。南青山のAさまも「えっ、リフォームが完成したの?」と間違われたほどでした(笑)。
直観的に完成予想パースを気に入って頂けたので、すぐにリフォーム工事の費用やスケジュールについてのお話しに移行することができました。今回はザ・ライブラリーとして初めてのプロジェクトなので、目標として工事費を1500万円、工事スケジュールをお引き渡し後1.5か月の中でチャレンジしたい旨をお伝えしたところ、是非進めて欲しいとのお話しになりました!
ザ・ライブラリーは設計施工体制(デザインをする設計機能と、工事をする施工機能が一体化している)なので、すぐに詳細設計に入ると同時に、見積りと施工スケジュールも詰めてゆくことができます。
各務と田口、そして設計の前田の3人での打合せの様子です。
CGで使った素材を並べて、どの壁に何を使うのか、またその際のディテールの処理などについて打ち合わせを内部で進めることができました。
設計と見積りの詳細を詰めている最中に、マンションが完成したので(南青山A邸はまっさらの新築マンションで、お打合せが始まったのはマンションの完成前なのです)、早速ザ・ライブラリーのメンバー全員で見学に行って参りました。
そこで見えた室内風景は、以前作ったCGパースとほぼほぼ同じ空間で、デジャブ(既視感)のようでした。。。
因みに上がリアルな現場写真で、下がCGパースです。
ザ・ライブラリーの前田と三重野、そして造作家具をお願いする瀧澤さんとで、キッチン背面の点検口の内部を確認している様子です。CGはリアルに見えて素晴らしいツールですが、実際のお部屋がどのように作られているのか、壁裏や設備などを理解するためにはまだまだ発展途上なのです。
洗面所のお風呂の段差部分を各務と田口が確認しています。こういった細かいディテールをどう処理していくかのスピーディーな判断に、これまでのマンションリフォームの経験が生きてくるのです。