ザ・ライブラリー公式サイトをごらんいただきありがとうございます。本サイトはマンションのリノベーションブランド「ザ・ライブラリー」の業務内容や施工事例をご紹介するものです。おそらく、はじめてごらんになるお客様は「ザ・ライブラリーってどういうブランドなの?」「誰がどのように運営しているの?」などさまざまな疑問をお持ちのことでしょう。そこで、ザ・ライブラリーとは何かについてここで簡単にご紹介しておきます。

ザ・ライブラリーを運営しているのは、カガミ建築計画、TAGKEN(田口建設)という2つの建築会社です。カガミ建築計画はマンションの高級リフォーム・リノベーションに数多くの実績を持つ建築設計会社、TAGKEN(田口建設)はマンションのリノベーションのみならず、戸建住宅や大規模建築物の設計・施工も手がける設計施工会社です(各社のプロフィールはaboutのページをごらんください)。この2社がどうしてマンションのリノベーションブランドを立ち上げることになったのか。きっかけは偶然の出会いでした。

各務謙司&田口彰

カガミ建築計画の代表・各務謙司とTAGKENの代表・田口彰は、ある建材メーカーの新作展示会で共通の知人を介して知り合いました。いまから3年ほど前のことです。建築家向けの専門誌「建築知識」(エクスナレッジ社)が主催した展示会でしたので、なんと二人が一緒に映っている写真が、雑誌の記事ページとして紹介されていました。

その後2人はSNSなどを通じて少しずつ情報交換を始めていきます。各務が得意とするのは「インテリア的な発想でマンションリフォーム&リノベーションの設計を進めるノウハウ」。田口が得意とするのは「CGやVRなど最新の技術を駆使して住宅設計を進めるノウハウ」。アプローチは異なりますが、独自の視点と高いレベルで建築設計業務に向き合っていることは、互いにすぐさま理解できました。

各務謙司&田口彰

再び、二人が出会ったのは、1年半ほど前の共通の知り合いである建築家の出版記念パーティーでした。雑談をしていた中で、田口は各務にこんな相談を持ちかけます。「私の知り合いのA様が、新築マンション(当時建設中)を購入されました。投資用マンションなのですが、そのまま賃貸として貸し出すのがよいか、時機をみて転売するのがよいか、はたまた別の方法があるのか…。いずれにしろ資産を最大化する方法についてアドバイスをいただけないか、そんな相談を受けました。都心のマンション事情に詳しい各務さんなら、どのようなアドバイスをされるでしょうか?」。

場所は港区の青山エリア、広さは112㎡。さっそく各務は田口から手渡された図面に目を通しました。ところが一目見るなり、各務は深いため息をつきます。なぜなら、A様が購入した住戸には、高級マンションに求められる「空間としての魅力」がまったく備わっていなかったからです。部屋は3面の窓から採光可能な角住戸。しかし、図面にはその好条件を生かした形跡がどこにもありません。同様に、青山という立地も、112㎡という広さも、プランにはまるで反映されていませんでした。どこにでもありそうな無機質なマンションの間取りと仕上げが、ただ機械的にはめ込まれていただけだったのです。
田口が当時A様より図面を渡された時の印象と各務の見解は合致していました。

一般に、購入予定のマンションの間取りや内装が気に入らなければ、買い主はデベロッパーに依頼してオプション工事を追加するという方法があります。ただ、不動産会社が提供するオプション工事はいずれも高額で、かつ金額に見合った成果が得られる保証がありません。

「ならば、こんな方法はどうだろう?」。とあるアイデアを思いつきました。それは、「あえて間取りには一切触らず、仕上げ材や建具など表層だけに手を加えて空間全体の魅力を大きく底上げする内装グレードアップに絞ったリノベーション」。それを、できるだけ明快な工事費用とスピーディーな工期で実現する。そんなアイデアです。

実はA様が購入されたマンションのように、無味乾燥な間取りと仕上げで売り出される住戸は決して珍しいものではありません。「せっかく都心の高級マンションを購入したのに、内装はプレーンな白一色、間取りも平板で空間としての魅力がまったく感じられない」。そんな不満を、これまでたくさんのマンション購入者から伺っていました。けれど、ほとんどの方は高額なオプション工事に踏み切る余裕もなく、チープな内装をしぶしぶ受け入れているという現実がありました。

だったら、そのようなお客様のニーズに応えられる新しいサービスを自分たちが提供してあげればよいのではないか。A様のマンションで試みようとしたリノベーションを、ほかのマンションにも応用してみてはどうか。各務、田口、カガミ建築計画スタッフ、TAGKENスタッフ皆賛同しました。

こうして、ザ・ライブラリーは新しいマンションリノベーションブランドとして立ち上げられたのです。ザ・ライブラリーという名称には「まさに図書館のようにマンションの壁を彩る素材が並んだネット上のショールームがあり、その中からお客さまが良さそうな雰囲気の仕上げ材を選んでいく」というイメージが込められています。

まだスタートしたばかりの新しいサービスです。それでも、カガミ建築計画が長きにわたり培ってきたリフォーム&リノベーションのノウハウ、TAGKENが得意とするCGやVRと確かな設計施工能力、両社の強みががっちりかみ合えばこれまでにない新しいマンションリフォーム&リノベーションの世界が拓けるはずだと、関係者一同期待に胸を膨らませています。私たちの新しいチャレンジにぜひご期待ください。