昨年の8月にお引き渡しをしていた新築マンションリノベーションの千代田区O邸のお客さまから、先回の工事では何もしていなかったトイレの内装工事のご相談を頂き、収納の扉を交換させて頂きました。その際、ご主人が書斎兼寝室として使っている主寝室を見て欲しいと案内されました。
シングルのベッドを中央に置き、ちょっと大きめの書斎テーブルとオフィス用チェアとラグ、プリンターと収容用キャビネットが置かれていました。
お手持ちだったキャビネットは、寸法的にはちょうど壁の中に納まったのですが…、
引出しと観音開きの扉内部の寸法が中途半端で、おきたいものがうまく置けないことがストレスだとのことでした。
しかし、一番のストレスは、このカッコよくスタイリッシュなリビングと比べて、主寝室のインテリアがあまりに殺風景なことだとのことでした。
確かに、リビングダイニングの空間と見比べると、あまりにシンプルですね…。
当日は造作家具屋の職人さんと田口だけの打合せでしたので、まずはザっと部屋の内部の写真を撮るとともに、携帯電話のカメラについているLiDAR(ライダー)機能を使って、部屋を3Dスキャンさせて頂きました。上の写真の赤丸の部分からレーザーを放ち距離感を測定し、写真を3次元空間にしてくれる優れものです。このぐらいのお部屋でしたら3分程度で完了します。
一通りスキャンが完了すると上の写真のように、お部屋全体を天井裏から覗いたように見ることが出来ます。家具が部屋に対してどのように置かれているか解りやすいですね。
部屋に置かれている家具等の寸法を実測することができる便利なツールです。
寸法の正確性はそれほど高くはありませんが、このコピー複合機のような複雑な形状の機械もメジャー(巻き尺)を使わずに測量できるので、一人で現地調査をサッと行う際には本当に便利なツールなのです。お客様がお住いの場合や不動産業者の立ち合いの中、時間が限られている場合この機能はとても重宝します。一回り部屋ウチを3Dスキャンしておけば、図り忘れていた部分の寸法も後から導き出すことができるので、測り忘れもないのです。