新規プロジェクトの横浜の湾岸の高層マンションリノベーションの横浜H邸では、お客さまから詳細なイメージ図面やCGを最初に頂いております。
お客さまのHさまから頂いたシートは、このイメージシートに始まり、全10ページに及ぶ大作で、平面のレイアウトからご自身で作られたCG、家具のイメージから設備の詳細などまである素晴らしいプレゼンテーションでした!あまりに完成度が高いので、最初は僕らは不要で、そのまま施工をする工務店にお願いすればよいのではと思ったほどの力作でした。
ご自身でお部屋を実測して作った平面図に、具体的なキッチン設備のレイアウトから仕上げ材のイメージ、家具まで書き込まれています。
僕らが一番びっくりしたのがこれらのCGです!ルームプランナーというCGソフトを使って、時間があるときにご自身のリノベーションのイメージを考えてみようと初めて見たそうですが、元々クリエイティブなことがお好きなこともあって、無料バージョンでは飽き足らなくなって、有料バージョンの家具や小物なども入れて、2か月もの時間(!)を掛けて、ここまで作ってしまったとのことでした。
基本的な考え方としては、白系大理石の塊から掘り出したようなキッチンや水回りの空間に、クラシカルなモールディングやパネリング、ヘリンボーンのフローリングを組み合わせ、設備などはなるべく隠したミニマムなインテリアになさりたいとのご希望でした。
キッチンや洗面、お風呂は使い勝手やお手入れのことは大変であっても、本物の白系大理石で組み上げた無垢感のある作りとして、洗面ボウルもできれば無垢の大理石削り出しにしたいとのことでした。浴室の換気扇をコーニス照明ボックスの中に隠したとは相当に建築を研究なさったそうです。因みにコーニス照明とは彫り込んだ間接照明のことです。
寝室や書斎はクラシカルな作りをご希望なさっていますが、やはりここでも収納や設備の点検口などもうまくパネルなどでカモフラージュなさりたいとのこと、ピンタレスト等からのイメージ写真をご参考に、かなり具体的な提案まで考えてくださっています。
こちらは使いたい素材と採用したい家具、設備類のイメージシートです。こだわりの白系の大理石も、初回のお打合せからビアンコ・カラーラや、カラカッタ、スタトゥアーリオなどの単語がHさまの口から出てきて、驚きました。
細かくお打合せをしてゆくと、やはりご自身は建築のプロではないので、おそらくこのプレゼンテーションシートでできない部分も色々とあることは判っていらっしゃいました。そのうえで、僕らザ・ライブラリーのメンバーがプロであるので、デザインの好みをここから読み取ってうまく実際の設計に落とし込んでいってもらいたいこと、そして何より途中のプロセス(特に大理石探し)を楽しんでゆきたいとのご意向でした。
お打合せの最後に、ザ・ライブラリーのCG実例をお見せしたところ、やはりプロは凄いと喜んでくださいました。