一年ちょっと前に工事を終えてお引き渡しをしていた、高層マンションメゾネットリノベーションの中央区S邸に一年点検に伺って参りました。
お引き渡しの時は、まだ家具も届いていないものがあり、Sさまご夫妻が大好きな現代アートも飾っていないような状態でしたが、一年経って新しい家具も入り、アートもふんだんに入って、Sさまらしいお宅に仕上がっていました!
玄関入って正面のアートが変わり、ガラッと空間の雰囲気が変わっていました。こちらのアートはAndy Denzler(アンディ・デンツラー)の作品とのこと、シックでいながら革新的で、Sさまのお宅のイメージにピッタリな雰囲気でした。
大理石張りの柱型の横面には高解像度の写真作品が掛かっていました。ダイニングチェアをレザー張りに代えられたとのこと、こちらも空間にマッチしていました。
メゾネットの階段を上った正面と、来客用トイレには、印象画のクラシカルな作品をモダンに再解釈下ようなアートが掛かっており、大理石柄のタイルや黒いスチールサッシや手すりに負けない、強度のあるアートが堂々と掛かっていました。
階段上がって右に入った書斎は、お引き渡し時には完成していなかった本棚と机が収まっていました。こちらは、AREAでお客さまがオーダーしたものです。
寝室奥には、ポリフォームのクローゼットシステムが入っていました。こちらも洋服の間にアートが掛けられているのがSさま風ですね!
と、Sさまのインテリアとアートのお話を伺っているとどんどん時間が過ぎてしまいますが(笑)、本日の目的は一年点検でした。以前から上階のシンクのポップアップ水栓がうまく動かなくなっているとのことを伺っていたので、現場監督の栗原と水道屋にも同行して貰っていました。
奥のシンクは問題が無いのに、手前のシンクがうまくいかないとのこと、キャビネットの引出しを外して、
水道屋がキャビネットの下にもぐって原因を探ってくれました。
こちらがシンク裏の様子です。2本の細い金属の棒は直角に絡んでいる部分がポップアップ水栓の駆動部となるのですが、この角度が深すぎて、うまく力が伝わっていなかったことが判り、水道屋さんが調整してくれました。
水道屋と現場監督が奮闘してくれている間は、各務と田口と前田の三人で、お部屋の中をくまなく見回って、仕上げ材のヒビやカケが無いか、不具合が無いかを確認して回りました。こちらは下階のチェックメモです。
こちらは上階のチェックメモです。チェックして回っている間に、Sさまご夫妻からエアコンの交換や階段の踏板の交換のお話も頂きました。
こちらが当初からの踏板に色を付けて仕上げ直したものですが、もう少しグレードアップさせたいとのこと、踏板を集成材にかえて、ノンスリップ(滑り止め)を溝ではなく、真鍮の目地材を埋め込むご提案をしたところ、是非そのようにしたいと喜んでくださいました。
こちらは最後にキッチンに不具合が無いかを確認している様子ですが、正面のニッチ部分にガラス棚を設置できないかとのリクエストがあり、
田口と前田で実測しながら、ガラス棚板の固定工法を考えました。
現場でのメモでちょっと判り難いですが、三方に真鍮のコの字型の金物を回して、そこに強化ガラスの棚板を差し込むことになりそうです。
確かに今になってこのニッチをみると、縦方向の空間をうまく使えていなかったことに気が付きました。まずは補修すべき項目を早急に対処させて頂き、そのうえで、追加の項目は見積りを纏めてご判断頂くこととなりました。