新築マンションリフォームの渋谷区N邸の工事現場、LGS(軽量鉄骨)造作工事が進んでいます。

最近の大型マンションリフォーム&リノベーションだと、工事の種類によって施工者が変わってくるのですが、こちらのお宅では万能の大工さんが担当なので、LGSから建具枠の木工事、ボード貼りまで一人で(とは言いつつ、新人大工のサポートもありますが)どんどん進めてくれています。

こちらは玄関ホールからリビングに入る引き戸の上枠ですが、LGSと組み合わせるように木の下地枠を入れてくれています。上に細いスリットが入っている箇所に引き戸レールをはめ込むのです。

こちらは、キッチン入り口から天井を見上げたアングルの写真ですが、手前がLDからキッチンへ入る引き戸枠で、直角に曲がって奥の枠がLDから玄関ホールへの引き戸枠になっています。木製枠といっても実際にはレールを入れてから石膏ボードを張って、クロスで仕上げるので、枠材としては隠れてしまうものです。

こちらはダイニング側からキッチンを見たアングルとなりますが、キッチンのコンロとレンジフード前には壁を立てる計画となっており、その下地がLGSで組まれています。横にはキッチン入り口の引き戸の引き込みポケットが木製下地で組まれています。細かい造作は木で、大きな面はLGSと臨機応変に考えてくれています。

同じ袖壁をキッチン側から見返した写真です。同時吸排システムのレンジフードなので、吸気と排気のダクトが天井裏から降りてきています。

トイレからの排気ダクトを梁下に通してくれています。この梁にはスリーブ(事前に空けられていた穴)は一つかなく、それはキッチンの吸気用に使っているので、このように梁下を通すこととなりました。これは現場での判断でしたので、先に以下の図面と追加のお見積りを作ってお客さまのご了承を得てから進めています。

この図面の緑色の部分がトイレの排気を洗面上のメディスンキャビネット上を通すという考え方です。当初はメディスンキャビネット自体が無かったのですが、排気ダクトを隠す為と収納量を増やすという2つの目的のために、このような提案は如何でしょうかとお客さまにご説明したところ、ぜひやって下さいとの話になりました。

こちらはリビングダイニングの天井です。こちらのお宅は、中間階なのですが、天井裏に全面に断熱材が吹かれています(最上階住戸でない場合、普通は外壁から600ミリまでを断熱吹き返し手押しているケースがほとんどです)。真ん中右側に木製の梯子のようなものが見えます。

こちらなのですが、これは折り上げ天井に埋め込む照明ボックスの下地材となります。

先回のブログでご紹介した斜め壁部分も少し進んでいますが、まだボードが貼られていないので、全容が見えてきませんね…。