新築リノベプロジェクトの千代田区O邸の造作家具工事の第2弾です。
造作家具工事の合間に、こちらの壁の大理石張り工事が入っています。ザ・ライブラリーでも重宝している、大理石のオデッサベージュを張っています。オデッサベージュは石灰岩がマグマの熱で再結晶化されたものとのことで、大理石ながら柄とツヤの癖が少ない素直な石材として良く使っております。
ウォールナットの木製枠とアクセント的に付けたグレー塗装仕上げのコーナー収納、養生されてしまっていますが、ロングスパンのAVボードは安定の美しさに仕上がる予定です。
オデッサベージュをアップで見て頂くと、大判のものは本磨き仕様で反射しているのに対して、細いストリップ状のものはマットな仕上げ(水磨き)とすることで、見る角度によって変わってくるように工夫しています。
造作家具の本題からずれてしまいましたが、造作家具もアルノの職人さんたちの手で着々と組みあがってきています。ワインセラーコーナーのカウンター材の取り付けの様子です。クオーツストーンの甲板を横に摺らないように、慎重に落とし込んでくれています。
甲板がきれいに納まった状態です。左側壁面にカラーガラスを貼って、隙間をシールすればもう完成ですね。既にリープフェルのビルトインワインセラーが組み込まれていました。
こちらは洗面所のダブルボウルの洗面カウンターとメディスンキャビネット(メディシンキャビネット)です。メディスンキャビネットとは洗面カウンター上で歯ブラシや髭剃りやティッシュボックスなどの洗面道具を収納する棚のことですが、ミラーキャビネットとも呼ばれていますね。基本は鏡張りなのですが、一番左奥の2枚の扉だけは白いカラーガラスとなっています。これは洗濯機での作業の度に自分の姿が映るのが煩わしいだろうと想像しての工夫です。
養生されているダブルボウルのカウンターをチラ見(笑)させて貰いました!品の良いクオーツストーンと白い7部ツヤ塗装の引き出しの面材がうまくマッチしています。
こちらは洗面カウンター背面のトール収納です。腰高までは引き出しとして、ご家族の下着やパジャマを収納し、上部は観音開きとしてリネンを収納する計画です。
キッチンのキャビネットにはビルトインコンベックオーブンが組み込まれました。当初からジーマティックのキッチンでオーブンが入る寸法は確保されていましたが、箱を再利用して扉をカットして、背面に通気口を作って組み込んだオーブンですが、まるで最初から組み込まれていたかのような佇まいですね!
後からの追加でのご要望で考えた、洋室1のクローゼット兼本棚です。ウォールナットと黒いがんメタリックなメラミンを組み合わせたシャープなデザインに仕上がっています。
こちらはまだ吊り込まれていませんが、廊下からリビングへ入るレザー張りの建具です。特注の焼き付け塗装の金物とガラス、そしてレザーのスティッチが美しい、ザ・ライブラリー定番の建具デザインです。