メゾネットリノベーションの中央区S邸では、上階の水回り(洗面と浴室とトイレ)の工事が進んでいます。
こちらが現地にトラックで運ばれてきたデュラビット社(ドイツ)の浴槽です。
床防水が終わり、壁タイル張りも出来上がった上階の水回りに運ばれてきました。白くて滑らかで、軽々と見えますが、実は単体での重量が養生を含めると170キログラム(!)もある超大物なのです。キャスター付きのワゴンと搬入用エレベーターとメゾネット上階の玄関から無事現場に搬入できましたが、ここまで持ってくるのも中々の難工事なのです。
そしてこの浴槽の設置のためには、浴槽裏面の排水ホースを建物側の排水トラップに接続しながら浴槽を据え付けるという作業が必要になるのです。この写真は、ホームページ未公開物件でほぼ同じフリースタンディング浴槽を設置した時の記録写真です。
養生を外しても100キログラム超あるので、浴槽を毛布で包んで傷つかないようにしてから、天井にアンカーで吊ったチェーンブロックを使いつつ、排水管接続しながら6人掛かりで据え付けて貰いました。少しでも場所が間違ったり、浴槽が揺れて壁タイルが割れたりしたら大事なので、現場監督の栗原さんの式のもとの大緊張の作業だったそうです。
据え付けが終わってみると、本当に何という事ない作業に見えるのですが、その後ろには職人さんたちの血と汗の苦労(ちょっと大袈裟…)があるのです。
こちらは浴槽の足元ですが、シャワーブースと一体となった特殊な作りで、洗面の床から一段下がったところに防水層を設置し、シャワーからの水も浴槽の足元のこちらの排水グレーチングに集まってきてから排水されるという仕組みになっています。
浴槽が設置されてからは、天井や細かい見切り等の仕上げ工事をしていきます。塗装職人さんが浴槽の上に立っていますが、毛布とベニヤ板でしっかり養生された上に、足場板を敷いての作業となっています。
壁と床は全てタイルで、メゾネットの吹き抜けに面した壁一面には、浴槽に入った時にちょうど視線と高さが合う位置に横長のピクチャーウインドウを設けています。
こちらが浴室側から見たピクチャーウインドウの詳細で…、
こちらが、壁の裏側の吹き抜け側から見た窓の様子です。この窓割に合わせて、イモラ社の大理石柄タイルを割り付けて貰っています。
ここからは一気に完成後の浴室/洗面の様子をお見せ致します。
奥に白いフリースタンディング型浴槽が見えて、その手前にまた、四周を歩き回れるアイランド型の洗面カウンターが立っています。左側に黒っぽいガラスが見えますが、その奥がシャワーコーナーで、手前に茶色い便器が少し見えています。
窓側から見ると、アイランド洗面と浴槽とシャワーの関係が判りますね。浴槽とシャワーの部分だけ床が一段落ちていて、防水を担保しています(今回は特別メゾネット住戸で水漏れがあったとしても下階のご自宅のダイニングに水が漏るだけなので、特別に在来工法防水を採用致しましたが、通常はお断りする特殊な納まりです)。
シャワーコーナーに立って振り返ったアングルの写真がこちらです。浴槽には自動追い炊き機能は付いていますが、真鍮色のフリースタンディング型の水栓もついています。アイランド洗面カウンターの裏側にはタオルバーが付いています。お客さまの支給品の釣り下げ型楕円鏡の背面もカウンター背面と同じ色のメラミンで仕上げています。