マンションを資産として考えると、経年変化によって資産価値が落ちないポイントが重要になってきます。一般の情報では、まずは「立地条件」、そしてそこに「築年数」、「住み心地」、「広さ」、「間取り」、「階数」、「眺望」、「日当たり」、「部屋の方角」、等の条件が加わり、さらに「マンションのブランド名」や「管理の良さ」、「修繕積立金の多寡」等の詳細な条件も列記されてきます。
しかし、ザ・ライブラリーとしては、全く別の視点をマンションの資産価値に加えたいと強く思っています。それがインテリア性なのです。
新築マンション(特に都心の高級マンション)のショールームをご覧になったことがある方は良く分かると思いますが、新築の場合は、とても立派なショールームが利便性の良い場所に建てられ、部屋内もきらびやかな照明に照らされ、素敵な家具が並び、インテリアも眩いばかりの空間となっています。さらに、美しいパンフレットが配られ、まるでその素晴らしい空間をそのままの状態で購入できるかのような錯覚を持たされてしまいます。しかし、現実には、ショールームの室内展示は、良く調べるとほとんどがオプションなことがほとんどなのです。華やかなダイニングの照明やスタイリッシュな家具類がオプションなのはすぐに分かりますが、重厚な石張りの壁や、きらりと光るアクセントクロス、部屋のコーナーを彩る間接照明付きの飾り棚といった魅力的な要素は、皆部屋の価値をバリューアップさせる有料オプションなのです。そして、それらのオプションをすべて実施したらどのくらいの価格になるかというと、マンションの購入価格の半額近くにまで上がってしまうこともあるのです。実際に、各務が見た超高級マンションでは、オプションの総額が2億円という破格のショールームもあったとのことでした!
(以下の写真は、とある超高級マンションのショールームの写真です。あくまでもイメージですので、ボカシ加工をしております。)
しかし、そのオプションが実はマンション購入者の購買意欲をそそっている大きな要因なのです。しかし、実際にはオプションなしで購入した部屋を数年後に出来上がった時に見てみると、見事に真っ白で、漂白されたかのようなインテリアで愕然としてしまうのです。マンションの共有部分と言われる、エントランスやロビー、エレベーターホールやエレベーター内、上階に上がっての共用廊下まではお金を掛けて、凝ったデザインをしているのに、個人の所有部(専有部といいます)は、木質のフローリングに白い壁紙が基本で、玄関やキッチンに少しだけ高級感を感じさせる大理石や人造石(クォーツストーン)が散りばめられている程度なのです。
新築マンションと中古マンションを比較しながら購入検討をなさった方であればよく分かると思いますが、中古マンションの購入時には、新築マンション購入時の高揚感がないのです。それは室内の漂白された空間の「ガッカリ度」があまりに大きいからなのです。
このギャップを埋めて、さらにはマンションの資産性を向上させるテクニックが、ザ・ライブラリーが提案するインテリア性です。間取り変更や設備変更をせずに、壁位置をそのままの状態で、高級感のある大理石やタイル張りでインテリアに硬質感を付け加えたり、カラーガラスや鏡を巧妙に使ってきらびやかな反射の光で飾る、アクセントクロスで壁の軽重を加え部屋の奥行き感を増したり、スタイリッシュな造作家具でインテリアに個性を加える、さらには照明計画を多少触って、間接照明や天井のアクセントで高級感を出すことができるのです。
個人的な好みを入れ過ぎて、ゴテゴテの(失礼!)ヨーロッパの古城のようなインテリアにしたり、派手な色使いをしてド派手な(またまた失礼!)な内装にしてしまった場合は、将来売却しようとすると却って逆効果となりそうですが、マンションの共用部のイメージに合わせた(必ずしも合わせる必要もありませんが…)品の良いスタイリッシュな内装リフォームは、確実にマンションの資産価値を高めてくれると同時に、住み心地も良くしてくれるものだと信じております。