先月計画がスタートした築浅未入居の高層マンションリノベ恵比寿A邸の計画が進んでいます。

売主側との調整ができたとのこと、Aさまと一緒に打合せ&調査のためにお部屋に入らせて頂きました。

実はAさまも初めてお部屋に入ったとのこと、その眺望の良さにとても喜んでいらっしゃいました。この写真で正面窓に向かって左側の壁を撤去して、手前のキッチンをあちらに動かしてと、リフォームの考え方ご説明させて貰いましたが、中々リフォーム後の姿を想像することが難しいとのことでした。

 

そこで、この景色が…、

このようになると、スタッフの前田が作ったほぼ同じアングルのCGをお見せしました。それでも中々分からないとのことでしたので、

そこで最後の手段、田口がAさまにお渡ししたのがiPadで、立ち位置と最初の風景を合わせた所で、実物の空間と画面上のリフォーム後の空間を回転しながら見比べて頂きました。「本当にこのようになるのですか?」と半分疑心案議ではいらっしゃいましたが、どの空間がどのようになる予定なのかご理解頂けたようです!

キッチンが一番奥の寝室のに移動している様子が分かるCGがこちらです。マンション住戸内を通るPS(パイプスペース)が図面上2本あり、このCGを作った時点ではそのPSの正体が不明だったので円柱の形にして残した案のCGとなっています。ただ、この日の現地調査の結果、キッチンのコンロ横とダイニングとリビングの間の謎の柱は撤去できることが分かりました!因みにPSの中に通っていたのは、共用部として扱われる竪配管ではなく、専有部として扱われるエアコンの冷媒管とドレイン管でした。これらは他の場所に容易に動かすことができるのです。

他の部屋のCGと素材のサンプルをAさまに見て頂いている様子です。まだ電気の通電しておらず、家具もないので床に直に座ってのお打合せです。

一通りの説明が終わった時点でAさまは帰られたので、不動産仲介会社の担当者と僕らで残っての調査を開始しました。これまで手に入っていた図面では良く分からなかった梁型や窓枠の寸法を、現場監督の栗原が実測し、その寸法を田口が図面に書き込んでいきます。

トイレは便器とこの手洗いカウンターセット一式を取り外して再利用するので、細かい取り合いをチェックし、寸法も確認しました。

キッチンも基本的に作り直しますが、シンク下のディスポーザーを再利用なので、品番をチェックしました。

窓際の枠周りの細かい納まりも分かっていなかったので、納まりを確認しつつ実測致しました。

お部屋を出てからは、搬入搬出用のエレベーターのサイズを測り、

マンションの防災センター(管理事務所)に寄って、お部屋の設備関係が判る図面を撮影させて貰いました。こちらは床下の水とお湯と排水、エアコンのドレイン管の経路を示した給排水衛生設備図です。

こちらは天井裏の吸気と排気と換気扇のダクトのルート、エアコンの冷媒管のルートを書き込んだ空調設備図です。天井裏のエアコンとダクトの取り合いが厳しそうで、もう少し詳しい検討が必要になりそうですが、概ねここまで平面図だけで計画してきたリフォームプランが実現できそうなことが分かりました。