メゾネット住宅リノベの中央区S邸でトムディクソンのメルトという照明器具を採用いただきました。

こちらの照明は消灯時(写真左)と点灯時(写真右)では全く違った表情を見せてくれます。
明かりがついている時は金属が溶け出したかのようなゆがんだ光を発し、対して明かりを消すと球形の内部に微かに光を透過させるメッキが鏡面を浮かび上がらせます。
歪んだガラスが有機的で不思議な世界を演出する、単なる照明を超えた空間オブジェのような器具です。

メゾネット住宅リノベの中央区S邸には、大きな吹き抜けがあり、この吹き抜けには11灯のペンダント照明器具をシャンデリアとして吊り込むことになりました。
Melt Megaという商品です。こちらの商品は一様メーカー推奨の吊高さというものが在るのですが(下の写真)今回は2層吹抜けに設置するため、発注時にコードの長さを指定してバランスを整えていきます。
上部には円盤状のディスクがあり、そこから個別の照明が吊るされるのですが、その高さはオーダーでどのようにでもできるものとなっています。ただ、今回のように大きな吹き抜け上部から吊るす場合は、一度吊るしてしまうと、その後の高さ調整を簡単にすることができません。

まずはメーカー推奨のバランスのままコード長を下げてみます。続いて2層吹抜けの空間に散りばめるように配置するためにCGにより再検討を行います。

メーカー標準のコード長さを確認していくと、大小の器具それぞれがスパイラル上に配置してあることが判りました。そこでその間隔を等倍して間隔を広げてCGシュミレーションを行います。
CGで四方から見たイメージを作成し、番号を振っていきます。最後は感覚的に微調整を行い吊高さを確定していきました。


最終的に、見上げた姿、見下げた姿を確認しコード長を確定し、Sさまに確認して頂きました。これもCGならではの方法ですね。


事前に高さ設定を決め、トムディクソン社にワイヤーの長さを指定して現場に納品して貰い、いよいよ吊り込み作業です。

円盤の所定の位置に穴を開け吊り込みの準備を整えます。

吹き抜け天井作業用の足場

吹き抜けにこのような大きな櫓(ヤグラ)を単管足場で組みます。当初は、もう少し小さいサイズの足場を組んで、下につけたキャスターで動かすことができる移動式足場(ローリングタワー)も検討しましたが、照明吊り込みだけでなく、ビニールクロス貼り作業や、吹き抜け上部の壁仕上げもあるので、しっかりとした足場を組むことになりました。

吹き抜け天井のトム・ディクソンのペンダント照明取付け

足場のヤグラ上部はこのようになっています。早速にトムディクソンの照明が吊られています。田口と前田が細かく現場チェックをしています。

吹き抜け天井のトム・ディクソンのペンダント照明取付け

円盤状のディスクの裏面はこのようになっています。お祭りの屋台の宝吊りの状態ですね(笑)。

吹き抜け天井のトム・ディクソンのペンダント照明取付け

足場上面ギリギリから見上げるとこのようになっています。既に袋の中に入っている一つ一つの器具のワイヤー長さもCG通りになっているので、最後に足場をバラす(解体する)時に養生を外せばよいだけの段取りになっている訳です。

足場に合わせて、吹き抜けのマリオン(窓の縦桟・方立(ホウダテ))にリズムを与えるため、1本おきのマリオンに木目調のメラミンを張りました。

天井の孔がボードで塞がれて、クロスで仕上がった吹き抜けの様子です。まだ、壁のタイル張りや部屋のスチールサッシの取付け、更には階段の手摺り取付け作業があるので、しばらくこの足場は残ることになります。