急遽舞い込んできましたマンションリフォーム。6か月後に住みたいとのご希望。。。汗
まずは、購入したマンションの物件の引き渡しも終わっておりませんでしたが、時間がないため、前住人の方が住まれている中、不動産業者さんに立ち会いのもと
現地の調査をさせていただきました。海外での生活が長いS様にとっては14帖のリビングダイニングが余りにも狭く感じていたようです。

1か月後。

囲まれたキッチンや、和室を開放的に利用できるように、キッチンの移設を行い、扇形でレイアウトのしにくい空間を整える作業から始め24帖の開放的な空間を確保し、2つの子供部屋をコンパクトにして、回廊型の大型収納を設ける提案をさせていただきました。

いつものように図面と合わせてVRCGもご用意させていただきました。細かな収納などの設計はできておりませんが、1回目のプレゼンでお客様のご了解を頂くことが出来ました。素材についてはThe Libraryで使用する人気のパターンを落とし込み、色味や素材も気に入っていただけたので、設計を前倒しして、施工期間がしっかり確保できそうです!

家具などもお客様のご予算に合わせて、CGに落とし込みをさせていただきました。

2カ月の短い期間でしたが設計や仕様がまとまり、いよいよ着工していきます。
工期や予算も限られた中でしたので、解体も活かせる下地はそのまま再利用する予定で丁寧に解体を進めていきます。

LDKはキッチンの位置の変更も伴います。床下も新たに配管を引き直します。

子供部屋に関しては、小さく縮めるのみで内装はそのまま利用するため特に丁寧に解体を行っていきました。

現場も着々と進む中で、家具や照明器具のコーディネートも並行して進めていきました。CGに入れ込みコーディネートさせていただいたダイニングテーブルのペンダントライト(DCWeditionsのHERE COMES THE SUN MIN)が大変気に入っていただいたのですが、国内在庫がないことが判明しました。急遽次回の打ち合わせまでに別の物をご提案しようと選定をしていたのですが、S様より「海外サイトで購入した」とのご連絡が…。ヨーロッパとは電圧が異なるため、通常日本で販売している照明器具は、PSI認証を取り、免許を持った方が変圧器等を設置して動作確認を行ったものを販売しています。不安がよぎり、直ぐに購入された商品をお持ちいただきました。

小ぶりで光源が直接視界に入らないようにデザインされた照明器具です。フランジカバーも小さく、その中に変圧器とみられる機械が丁度収まるようにできていました。

2つのパーツが鋳物(鋳造)で出来ていてシンプルでありながら重量感もあり存在感があります。表はマットホワイト、内側はブロンズカラーで仕上げられています。

電源を繋ぐと、何とか照明はつきましたが、光量が非常に弱く、本来の明るさではないようです。このまま設置して使用されてしまうと、火災などの事故につながる可能性があるため、納めることが出来ません。当然、弊社の電気業者では改造は難しく、専門業者を探しました。

偶然にも、事務所の近くで専門業者さんを見つけることが出来、早速持ち込みで相談をしてきました。

預けること数週間。下の写真の右の変圧器が最初の物、その左にあるのが日本の電圧に対応した変圧器です。小さなフランジカバーに入る小さなものを見つけるのも大変だったようです。結局この変圧器も国内にはなく、海外から取り寄せていただいたそうです。

結果的には費用は安くはありませんでしたが、無事に点灯してくれることを願いながら、現場に持って行きます!