まだ全てではありませんが、リノベーション工事が終わりおおよその家具が入ったところで、お客さまのOさまご夫妻に現地に来ていただき、施主検査をさせて頂きました。検査とは言いつつ、お二人にとっては改装されたご自宅を自分の目で見るのは初めてのことですので、玄関に入ったところから、リビングダイニング、生まれ変わった洗面脱衣室などを見るたびに、大きな声で歓声を上げてくださいました!
施主検査といっても、ザライブラリーでのお客さまの検査は、虫眼鏡やボール(床が斜めになっていないかを検査する道具)を持っての欠点を探す検査にならないように考えています。流れとしては、まずはお二人に完成して、家具がある程度入った空間が完成した喜びを味わって頂きます。一通りすべての空間を見て頂いた後で、事前にザ・ライブラリーのメンバーでチェックした不具合や瑕疵のある箇所をご一緒に見て頂くという流れにしています。岸本と田口が持っている図面に赤チェックがされているのです。
モザイクでちょと見にくいですが、お子さまの部屋の建具枠の内側に傷がある箇所を岸本がOさまご夫妻にお見せしています。
床の大理石張りの廊下部分では、開口部位置を変えるために張り替えた部分の大理石の色が違ってしまっていることをご説明いたしました。これは事前に契約の際に色違いが生じる可能性をご指摘させて頂いていたので、お二人からもこの程度であれば問題ないと言っていただきました。
当然ながら細かい傷や歪みは、人が作ったものですからあります。また、今回は新築とは言え、ゼネコンが作った空間を、部分的に活かしながら付け足しで費用を膨大にかけずに治した部分もあります。それらの傷や歪みを鵜の目鷹の目になって疑心暗鬼になって見つけることよりも、ソファに座って正面の壁に歪みがあるのは暮らすうえで不愉快ですし、片づけをする際に棚板が曲がっていたら使い勝手が悪い、お掃除をする際に巾木と床の間に隙間あるときになるだろう、そういった視点で不具合がないかを一緒に確認して頂きました。
僕らが設計検査で赤チェックした箇所と、お二人が一通り見てくださってのチェック箇所を比べている様子です。
お二人と一緒になって見回って新たに見つかった項目としては、玄関の折り上げ天井内の間接照明が暗いこと、キッチンへの引き戸がキッチン側から使おうとすると不具合があることが新たに追加されました。間接照明については、アゴの部分に余裕があるので、もう1本LED照明を追加することとしました。キッチンの引き戸は枠の形状を工夫することで、補修することができそうです。全てのチェック箇所に対して、補修方法をご提案したうえで、ここからお引き渡しまでの10日間の間でチェック箇所を全て補修するお約束をしたうえで、本日の施主検査は終わりとなりました。
以前お住まいだったご自宅も大手のリフォーム会社でリノベーションなさったことがあるOさまご夫妻は、その時の検査状況と比べれば、ザ・ライブラリーでの施工精度が高いことに驚いてくださっていました。奥さまからも「もう今からお引っ越しが楽しみです」とのお言葉を頂きました。