新築マンションリノベーションの千代田区O邸ですが、ようやくマンションが完成してお客さまの内覧があるとのこと、ザ・ライブラリーメンバーで設計の各務、田口、岸本、現場監督の栗原の4人でOさまご夫妻に同行させて頂きました。

まず最初にお部屋の玄関を開けて驚いたのは、リアルの空間が完成半年前に作っていたCG(コンピューターグラフィックス)とほぼ一緒だったことです。Oさまご夫妻も、マンションデベロッパーの営業担当者の方も、皆驚いておりました。

お部屋の中もCGとそっくりで、既視感のある空間で、皆で笑ってしまいました…。お打合せの前に、まずは田口が用意したタブレット端末でのビフォー&アフターをその場で楽しんで頂きました。

事前にURLでCGをお送りしており、何度もご覧になっているOさまご夫妻も、リアルな空間で現実とリノベーション後のCGを見比べるのは初めてで、とても興奮して体験して下さっていました。

僕ら、ザ・ライブラリーのメンバーでも、このリアルな空間が、工事を経てCGと同じような空間に仕上がってゆくのは、不思議な感覚がありますので、初めて体験することになるOさまご夫妻も、ここからのプロセスを驚きつつ楽しんで頂けるだろうと信じております。

CGは全ての空間を作った訳ではなく、主寝室や奥さまのお部屋はまだ家具レイアウトも決まっていなかったので、担当スタッフの岸本と各務が奥さまと細かく打ち合わせをして行きます。

田口と栗原は、間取り図からは読み取れなかった寸法やディテールを現場で調べてゆきます。

湿気が溜まりがちなウォークイン・クローゼット(WIC)とシューズイン・クローゼット(SIC)に換気扇を持ってゆけないかとのリクエストをOさまから頂いていたので…、

栗原が天井点検口をあけてのぞき込んでみた所、WICまではOKですが、SICまでは梁が邪魔をしていてダクトを持ってゆくことは難しいことをご説明させて頂きました。

当初洗濯機を置く予定だった洗面所のコーナーには、点検口が空いていたので、携帯電話を差し込んで床下を撮影して…、

トイレを移設する予定でしたが、その排水管も無事通せそうなことを確認することができました。

窓と枠の納まりディテールも現調しないと分からない部分なのです。下枠が大理石で横と上には枠が無く、クロスが巻き込まれていることは予想外でした。この窓は開けてもすぐ隣の隣接住戸が見えるだけで、窓ガラスを開ける機会はほとんどなさそうなこと、TV壁をきれいに見せるためには枠内の網戸が無い方がすっきりとすることが判ったので、この場でOさまご夫妻に確認して網戸は撤去することが決まりました。

本当はインテリアでご提案している家具やラグ、それぞれの内装材なども打ち合わせをしたかったのですが、調査内容がてんこ盛り(笑)で時間が無くなってしまったので、また別途、別の時間帯に内装打合せをすることになりました。

内覧と調査が終わるころにはすっかり暗くなってしまいました。最後に、Oさまご夫妻と今回のザ・ライブラリーメンバーで記念撮影をさせて頂きました。竣工後に同じアングルで写真を撮りたいものです。