新築未完成マンションのリノベーションプロジェクト、千代田区O邸の2回目と3回目の打合せでは、ザ・ライブラリーならではのVRCG(ヴァーチャルリアリティ・コンピューターグラフィック)技術を使って、お客さまへのサプライズなプレゼンテーションを行いました。
初回の打ち合わせは新規の無料相談で、O様のご要望を伺ったうえで、僕らザ・ライブラリーが何ができるかをお示ししただけで、その3週間後の第2回目のプレゼンでお見せしたのがこちらの新築完成時のCGだったのです。まだ未完成のマンションの、お客さまが購入なさったお部屋の内観パースがパソコンのモニター上に立ち上がっていることに、Oさまもとても驚いて喜んでくだいました。
都心の高級新築マンションの購入を検討されたことがある方には分かると思いますが、マンション販売会社(デベロッパー、通称デベ)が作った素晴らしいモデルルームが建設地の近くに作られるのですが、そこに作られたお部屋は、最も大きなお部屋の3LDKを1LDKに間取り変更し、さらに内装だけで1億円近くのオプション変更を加えたピカピカの空間なのです。自分が買おうとしている間取りで、標準仕様に作られたお部屋はどこに行っても見ることができないのです。実はOさまも全く同じ状況で、お部屋を決めて購入した時点では、自分が買ったお部屋の間取りまではわかりますが、それがどのような空間かが全く想像できていなかったそうです。そこで我らザ・ライブラリーが作ったのが上のCGなのです。間取り図の情報と、(今回はご相談時にはマンションは完売でモデルルームは取り壊されていたので)デベから提供してもらった標準仕様の仕上げ材の情報を組み合わせでこのCGを作っという訳です。この前に一度お会いしただけで、無料の相談範疇でこのCGが出来上がっていたことに驚いてくださった訳です。
この日の打合せでは、どのような家具がお好みかを伺うために、ソファとダイニングセットのイメージ写真を用意しておきました。
この打合せの後は、これまでのザ・ライブラリーの実績とCGを見て頂き、有料(55万円(消費税込み))のプラン&CG作成のお申し込みを頂きました。そして3回目のプレゼンテーションのサプライズがこちらです。
ビフォーの新築状態すらできていない段階で、こちらの想定ではありますが、インテリア、仕上げ材、家具や照明までを落とし込んだVRCGを作ってプレゼンしたのです。テレビを設置する予定の壁側は木製の3方枠を回し、その内側には大理石長タイルを張り、3方枠上には得意の金属スパンドレルを張って間接照明で照らしています。2段に折りあげられた天井ラインがすっきりと見えてくるのです。
廊下からリビングダイニングに入った瞬間に見える景色のビフォーアフターがこちら側です。テレビ側の壁の反対側、右側の壁には元々2枚の扉があります。奥の扉は個室への入り口ですが、手前は中途半端なサイズの収納だったので、そのスペースを使ってビルトインタイプのワインセラーを組み込んだカウンター収納を設けました。
LDの掃き出し窓側から見返したアングルがこちらです。壁に対してバラバラに配置されていた扉を枠で纏めて大きな面に見せたり、天井高さの下がった折下げ部分に木を張った下がり天井を作って照明ボックスを埋め込んでいます。家具もザ・ライブラリー好みのモルテーニとアルフレックスを組み合わせてご提案しています。
ここまでのCGでもとても喜んで頂きましたが、最後にお見せした玄関ホールも喜んで頂きました。というか、ビフォーが酷すぎるという話で皆の意見が一致しました。共用廊下より幅が狭く、メリもハリもない白くて暗い廊下が続いていたのが、キチンと玄関になったことを喜んで頂けたようです。
その後の打合せでは、今回のプレゼンCGのためにこちらで想定した仕上げ材や家具のお話をさせて頂きました。プロジェクト担当の岸本がご説明している様子です。
大型パソコンとモニターを打合せ室に持ち込んでのプレゼンテーションでしたので、田口が臨機応変に仕上げ材の色合いを変えたり、家具のレイアウトを変えたりと、Oさまからのリクエストに対応させて頂きました。
ソファのレイアウトもこのような型紙を作って座ってテレビを見るのに最適なレイアウト、空間的に背面の掃き出し窓への抜けを考えた際ベストな案などを比べさせていただきました。
この日にはまだ用意ができていなかった洗面についても一通りの色味と素材を用意して、どのような空間になるのかを想像していただきました。
平置きに並べられただけの素材では、それらがどのように組みあがるのかが分かりにくいので、カウンター材やキャビネット材、床材などがどのように取り合うのかを楽しんで頂きました。こちらで当初用意していた素材と色味が少しハード系だったようで、もう少し明るく優しい色合いがお好みとのお話も聞かせ頂きましたので、次回のプレゼンに向けて準備をしてゆくことになりそうです。まだ新築マンションが完成する前から、ここまで具体的な打ち合わせを進めることができていること、「本当に驚きました!」とのお言葉を頂きました。