2024年の春に完成予定の新築マンションをご購入なさったというＯさまご夫妻から、間取り変更のご相談メールを頂きました。

最初に頂いたメールは「2024年の秋に引き渡し予定のマンションですが、インテリア・家具及び照明と一部設備についてご相談をしたいです。」という素っ気ない（笑）メールでした。元々、ザ・ライブラリーは新築マンションの間取り変更やインテリアに対応しようと立ち上げたリノベブランドでしたので、大喜びで返信させて頂きました。
こちらからは、「初めまして、千代田区の新築マンションのインテリアと家具、設備の変更についてお問い合わせありがとうございます。新築マンションのモデルルームが残っているようであれば、そちらをザッと拝見させて頂いた後に、最寄りの喫茶店等で
お話しをさせて頂くことは可能でしょうか？差しつかえなければ、マンション名を教えて頂きたいの共に、間取り図をお送り頂けないでしょうか？。」と返信させて頂いた所でOさまから送って頂いたのが冒頭の間取り図でした。

最初に田口と各務で考えたインテリア提案がこちらです。リビングダイニングでは、長方形の長辺外壁側壁の柱型から柱型までを大きな木製フレームで囲って巨大テレビボードとして演出し、その背面にバラバラとあった扉と収納を纏めて見せ、キッチンのアウトセット引き戸を引き込み扉に変更する提案です。また玄関ホールが無く、ただ廊下が長く続くだけの単調な空間を、壁にカラーガラスや突板を張って、ホールらしさと突き当り感を出す提案としています。
ご要望通りに間取り変更なしで、内装だけを触ってできることはこの程度しかありませんが、これだけだと提案としては凡庸な気がしたので、もう1案、間取り変更も含めた案を考えてみました。

リビングダイニングについては、ほぼ提案-1と同じ内容ですが、洗面と玄関ホールとそれに挟まれた洋室3の壁や設備を細かく触ってそれぞれの欠点を補正した提案-２としています。
洗面と洋室3と玄関ホールだけを拡大した比較図をご覧ください。

洗面所横にあったトイレを浴室の入り口横に移動し、浴室入り口にあった洗濯乾燥機を洗面カウンターの下にビルトインすることで、変形だった洋室３の形を整形にしつつ、玄関ホール側にもふくらみを持たせてホールとして機能するようにしたのが提案-2の特徴です。家具レイアウトが難しく、どのように使うのかが想像しにくかった洋室3が、クローゼットも含めて整形で使いやすくなったことと、廊下の一部でしかなかった玄関が、きちんとした玄関ホールにできることがメリットだと考えています。
ただ、水回り設備の位置を変更することで、壁だけでなく床も洗面は全面的に剥がしたり、洋室2と玄関もそれなりに壁と床を壊さないと実現できないというデメリット、洗面カウンター下に洗濯機を入れることで、元はダブルシンクだった洗面がシングルシンクになってしまうという不便さもある案となっています。
初回お打合せ時には、まずはどのようなことをなさりたいのかのご要望を伺った後でこれらの2つの案をご提示させて頂いた所、間取り変更も含んだ提案２にとても喜んで下さいました！洋室3と玄関ホールなどの使い勝手の悪さには薄々気が付いていたそうですが、この提案を見て、それらの問題を全て解消していることに、とても驚いてくださったとのことでした。

提案を気に入って下さったとのことでしたので、用意してあったイメージシートを見て頂きました。こちらはリビングダイニング（LD）の壁面テレビボードをとフレームのイメージ写真集です。ザ・ライブラリーの青山A邸のウォールナットの木製フレームは好みとのことでした。

こちらはLDの背面側の扉と収納を一枚のパネルに見せて纏めるデザインの事例写真集です。
最後のこちらは、カラーガラスを使った玄関ホールや、突板を張った廊下突き当り、洗面カウンターに洗濯乾燥機を組み込んだ事例や、ワインセラーコーナーの写真です。ワインセラーコーナーは作りたかったそうで、これも是非実現したいとのお話しでした。
ここからは、ザ・ライブラリーをパートナーとして設計＆インテリア内容を詰めてゆきたいのであれば、VRCG作成費も含めた初期費用55万円（消費税込み）をお支払い頂ければ、マンションデベロッパーとの打ち合わせやCG作成などを進めてゆくことになることをご説明させて頂いた所、是非進めたいとのことで、早々に費用をお振込み頂きました。
Oさま、僕らもここから頭を絞って色々とご提案してゆきますので、どうぞ今後とも宜しくお願い致します！