高層メゾネットマンションリノベーションの中央区S邸は、築17年。フルスケルトンリフォーム。ザ・ライブラリーの掲げる新築・築浅、表層リフォームとは相反するお話でした。お施主様と話をしているうちに、質感や個性の強い素材をふんだんに取り入れたいとの希望から、複数の種類の素材を組み合わせながら提案をする必要があり、The Libraryの得意とするVRCGを活かすことで、お施主様のご希望に答えれるのではないかと思い、今回のご依頼をお受けすることになりました。
高層メゾネットマンション(2層階)中央区S邸は、素材や家具、照明、アートなど設計に半年、工事も上下階の2段階に分けて半年。1年に渡るプロジェクトが先日竣工しました。
有機的な木の質感溢れるヴィンテージグレードの床材。壁面には奥行のあるディテールを感じる天然の大理石や大判タイル。無機質なカラーガラスや、風船状のクロームの照明の対比。秩序立てた設計の中に、それぞれの素材の持つ硬さや柔らかさ、輝きや粗さ、新しさや古さが複雑に入り混じり、小宇宙を感じる空間に仕上がりました。
お施主様の感性とThe Libraryの設計が融合した、思い出深いプロジェクトになりました。
空間的な一番のクライマックスの二層吹き抜け部分には天井から照明器具ブランドのトム・ディクソンのペンダント照明を吊るし、階段を上った正面には書斎のガラス壁、向かって左側はイタリアイモラ社の大判タイルを張っています。
LDKに比べるとしっとりと落ち着いた玄関ホールは、正面に艶ナシのマットガラス張りとなっています。
大型のアイランドカウンターのあるキッチンはクッチーナで作ったものです。国産の冷蔵庫とビルトインオーブンとワインセラーを組み込んでいます。
据え置き型の浴槽と独立型の洗面カウンターが印象的な上階の水回りです。これこそCGがあって、初めて打ち合わせしデザインを詰めることができたと考えています。浴槽に入って吹き抜け越しに見える景色が素晴らしいのです。
こちらは上階の来客用トイレです。床と壁に大理石調の大判タイルを貼り、トム・ディクソンのブラケット照明をつけた幻想的な空間です。
こちらはまだベッドが入っていませんが、上階の主寝室です。枕元には折り上げ天井かSさまがお手持ちの段通を吊るしています。右手のガラス扉の向こうにもポリフォームのウォークインクローゼットが入ってくる予定です。
こちらでは側だけを作って、お客さまがAREAに別途発注して作って貰った書斎です。