中央区S邸は高層マンションメゾネットのフルリノベーションプロジェクトです。お客さまとのご相談で、2期の工事に分けて進めてきましたが、まずは第1期の下階工事(吹き抜け部分を除く)が終わったので、Sさまご一家に現場に来て検査をして頂きました。
こちらが完成して養生を剥がしたキッチンです。まだ冷蔵庫とワインセラーが入っていないので、ちょっと隙間が目立ちますが、セミオーダーキッチンのクチーナに作って貰った大型キッチンです。
ここまでお打合せはご主人さまが打ち合わせの中心でしたが、キッチンの完成が見れるとのことで奥さまとお子さまも検査にいらしてくださいました。
家具が無いとまだ広々とした空間で、どのようになるのか想像しにくい所がありますが、インテリアへの造詣が深いSさまも思っていた以上に良い素材と色味の空間に仕上がってきていると喜んで下さいました。
ご両親がキッチンを見ている間、お子さまが暇そうにしていたので、すっぽりとあいたワインセラー置き場に、お子さまと各務がすっぽりと入って、内緒話をしていました(笑)!
こちらは玄関ホールです。既存の鏡の養生が取れて、広々とした玄関空間が見えてきました。
これだけ広い玄関ホールで壁一面が鏡だと、バレエやダンスの練習が出来そうですね。
施主検査とは言いつつ、吹き抜けから上階部分はまだ絶賛工事中です。階段の下には色付きガラスの仕切りが取り付けられました。
Sさまのご希望で鉄筋を並べたようなデザインの手摺りも取り付いています。吹き抜け部分は上階の壁タイル張りやガラス取り付けのために、まだ足場が組まれたままなのです。
上階は床と壁下地は大分出来てきましたが、まだまだむき出しの状態です。こちらは6畳の部屋一つを使ったオープンな水回りになる空間です。防水下地とその上の保護モルタルは塗られて、石目調タイルが貼られています。写真右側に見えている細長い窓は…、
吹き抜け側から見ると、浴槽に漬かりながら吹き抜け越しに外を見ることができるビューウインドウとなっています。
浴室部分は壁を作らない特殊な作りとなる予定です。スタンド型浴槽とシャワーブースになる個所だけ防水層を作って、嵩上げのスタイロフォームと勾配を取るための保護モルタルが部分的に左官されています。
こちらの田口のスケッチが防水層(改良アスファルト防水)と仕上げの断面関係を分かりやすく図示したスケッチです。良い地盤に立つ低層で構造がしっかりしたマンションで、かつお客さまが防水の危険性を十分に理解して下さった場合のみ在来工法(コンクリート躯体に防水層を密着する工法)での浴室を作ることがありますが、今回は予算のことと特殊な間取りであることからお客さまと十分にお話しをして在来工法を採用することとなりました。「万が一水が漏ったとしても、最初に被害が出るのが下階のご自身のリビングダイニングであるから、採用して欲しい」とのご依頼でした。
写真奥から3本の排水管が出てきていますが、一番右側が浴槽直結の排水管、真ん中が浴槽とシャワーブースの間のグレーチングに繋がる排水管、一番左側は部屋の中央に置かれるアイランド型シンクカウンターに繋がる排水管となっています。
この辺りの排水管のレイアウトと太さと勾配は、なるべく水回りの床を上げずにギリギリを狙うよう、スタッフの前田と現場監督の栗原が苦労して調整してくれたものです。
こちらは吹き抜けのもう一面に面した書斎の下地です。スチールサッシとガラス越しに吹き抜けとペンダント照明が見えるデザインとなります。
来客用トイレは大きなアートと強い柄の大理石調タイルをとのことで、ラミナム社の緑色の大理石柄のヴェルデ アルピ ルチダートを張っています。
一通り上階も見て頂いた後下階に戻って、当初の契約通り第一期の範疇工事が終わったことを確認して…、
書面にサインして頂くと共に、ご請求書をお渡しさせて頂くと共に、上階の未決事項の簡単な打ち合わせもさせて頂きました。
上階はまだまだ下地状態のままですが、下階の検査も終わったので、ここから一気にスパートしていきます!