有料でのリノベーション提案とCG作成の費用をご了解頂いたメゾネットリノベーションプロジェクト中央区S邸ですが、Sさまのご一家が現在暮らしていらっしゃるご自宅に新居でも使う家具やアート、調度品の調査にザ・ライブラリーメインメンバーの田口、各務、前田、上田の4人で伺ってきました。

メゾネットマンションリノベの中央区S邸のSさまご自宅調査

 

実はリノベーション現場とは離れた地にあるご自宅マンションも10数年前にSさまがコダワリでリノベーションした、雰囲気抜群のお部屋なのです。当時は、今よりももう少しラフで、インダストリアルで古びた風合いが好きだったとのことですが、節たっぷりの厚手のフローリングや、ヴィンテージ感満載のレザーの家具や木製ブラインド等、見どころたっぷりの空間でした。

全ての家具を持ってゆく訳ではなく、ソファやダイニングセット等は新居で買い替えることになっていますが、窓際に並んだチェアや植栽、などはまだどうすべきか悩んでいらっしゃるとのことでした。

キッチンもラフな風合いながら、使い勝手も良さそうなレイアウトで、お手持ちの調理機器とキッチン仕上げ材との相性がとても良い感じでした。

玄関ホール壁はレンガタイル仕上げとなっており、モノクロなアート作品が飾られています。最初にお目に掛った時にお渡し頂いている持ってゆくものリストをチェックしながら、正確なサイズや写真を撮影してゆきます。

玄関ホールの目玉作品は、こちら写真家の森山大道氏の「三沢の犬」です。こちらの作品は、新居の玄関にも飾ることが決まっており、どのように周りの空間を仕上げるかは、今から悩まれているとのことでした。

寝室のこちらのアートも持ってゆくとのこと、正確な寸法を採寸しつつ枠の形状なども写真で抑えてゆきます。今回Sさまがザ・ライブラリーを選んでくださった一番の理由が、新しい素材で構成されたリノベーション後の空間の中に、購入希望の家具やお手持ちのアート、調度品を入れたらどのようにみえるのかを、事前にCGで確認できることを楽しみにして下さっているので、なるべく正確に家具とアートをCGで再現できるように頑張っております。

平面的な作品の記録は比較的楽なのですが、このような立体的なオブジェになると、寸法だけではCGでの形状作成が難しいので、四方八方から写真撮影していきます。

オブジェの周囲を回りながら撮影した写真がこちらです。因みに、こちらの作品は陶芸作家の牟田陽日(むたようか)さんの「泡沫Ⅰ」という作品だそうです。

ご自宅の浴室は、水勾配を取って防水しタイル張りにした浴室空間の中に、置き型のバスタブを設置する仕様となっています。中央区の新居でも同じように置き型浴槽になさりたいとのこと、今後の設計のために見せて頂きました。

4人掛かりで1.5時間ほどの調査の後には、これから作成するCGのための暫定的な仕上げ材の打ち合わせを致しました。これまでに伺っていたお好きそうな素材をお見せしながら、どこに何を使ったら良さそうかをご一緒に考えていきます。

今のお住まいよりも、もう少し大人っぽく、スタイリッシュにとのご希望は伺っておりますが、やはり素材を見て頂くと、取り澄ました素材よりも、テクスチャー感が豊富で経年変化も楽しめる素材を好まれるようです。お見せしているのは、日本化成の金属調左官材のモダナですが、その下に置いたセメント系素材のSolid(ソリド)を気に入って頂けたようです。

ソリド(ケイミュー社)は、田口も戸建て住宅の内外装材として良く使っているので、そのメリットとデメリットをご説明致しました。メゾネットの下階のLDKの一番大きな面に、このソリドにステンレス目地を入れて壁面を作ってみることが決まりました。