僕らがリノベーションデザインをしたマンションをご購入頂いていたS様から、新築マンションを購入することになったので、その間取りとインテリアを見てアドバイスを貰えないかとのご相談を頂きました。

新築(約2年後に完成予定)の約120平米のプレミアムフロアの住戸の抽選に当たったとのことで、当初考えていたお部屋より多少狭めとのことでしたが、お二人のお子さまが小さいうちはしばらく住めそうだとのお話しでした。新しい試みであるザ・ライブラリーのことをご説明したところ、興味を持って下さり青山のモデルルームに来て頂き、今回のプロジェクトはザ・ライブラリーとして取り組むことになりました!
間取りについてはザッとこちらで見たところ、既存の間取りには以下のような問題があると考えました。
・玄関ホールからリビングダイニング(LD)への扉は立派でカッコ良さそうだが、両方をあけるとLD内の動線が悪くなること
・キッチンとユーティリティー(UT)が繋がっているのは良いが、買い物をして帰ってきた時のことを考えると、キッチンへの裏動線が長すぎて不便(寝室からキッチンに行こうとするとユーティリティーを通らなければならない)
・主寝室のウォークインクローゼット(WIC)が奥まっていて、その手前のスペースの使い方が不明
・洋室の扉と収納がバッティング(ぶつかってしまう)して使い勝手が悪そう
・シューズインクローゼット(SIC)と納戸の関係が不自然
等の問題です。

まずはプリントした既存の間取り図に赤で間取り変更と家具レイアウトのスケッチをしてみたものの第一弾がこちらです。キッチンからの裏動線は直接廊下に出るようにして、キッチンと切り離したUTも洋室と合わせてレイアウト変更をしています。SICやWICも改善しています。

もう一つ案を考えてみたのがこちらです。UTは簡易的な改善で、LDの家具レイアウトとSICのレイアウト変更案です。まずはこの素案レベルの物を、ザ・ライブラリー内でやり取りをして、お客さまにお見せできるレベルまで図面化したものが…、

こちらです。お客さまから貰っていたPDF図面をあたかもCAD図のように転用して、新しい壁や扉、家具レイアウトをスケールに合わせて作っています。

A案まで頑張るとそれなりに金額が掛かりそうでしたので、LDKには力を入れていますが、その他のスペースはもう少し省力化したB案もお客さまにお見せする対案して作ってみました。
ここまで作業を進めた所で、Sさまにお願いして、ご一緒にマンションモデルルームを見学させて頂くことになりました。そこでの打合せの際に、上記のリフォームプランをお見せすることとなりました。

モデルルームは撮影は許可を貰いましたが、SNS等での公開は控えて欲しいとのモデルルーム側からのお願いでしたので、モザイクを掛けております。

大きなモデルルームで、2タイプのカラースキームをベースにしたお部屋が用意されていましたが、当然ながらどちらも大きく手を加えていて、標準仕様な箇所はほとんどない、典型的なモデルルームでした…。

僕らにとって重要なのは、隅っこに展示されているこちらの方が重要なのです。今回のモデルルームでは4つのタイプのカラーセレクトが用意されており、それぞれのスキームで使われる素材が隅っこに4つ展示されているのです。

こちらがその4つのカラーセレクトのパンフレットです。これらのカラーパレットを見ると、今後仕上がってくるお部屋はモデルルームのように華やかな仕上がりにあることが想像できるのですが、実際はほとんど真っ白な無味無臭な空間になってしまうのです…。

4つのカラーセレクトを比較検討した結果、後日ザ・ライブラリーでリノベーションをするのであれば、後で使うタイルやカラーガラスの色味が映えるであろう、こちらのシンプルな色味が良いのではとアドバイスいたしました。

ここからはCGを作るための下準備として、各素材の高解像度の写真撮影や、モデルルーム内の細かいディテールを撮影していきます。こちらは床材のタイルとフローリングの張り分け箇所にステンレス見切りが入っていることや、巾木の取り合いなどを確認できる写真です。

扉の取っ手のような仕上げ表に記載がない部分も、モデルルームで確認すべき事柄なのです。

モデルルームは最も大きい部屋を、オプションだらけの仕様で飾り立てているので、標準仕様でどのように仕上がるのか分からない部分については、このような質問表を作って、お客さまのSさま経由でマンション・デベの販売担当者に質問して頂きました。この返信と、Sさまとのザ・ライブラリーとの設計CG作成契約を待って、より詳細な設計作業に取り掛かることになります。