南青山の新事務所の工事レポートの第4弾です。
造作家具と建具をお願いしている現代製作所から廊下の建具枠が届きました。トイレと物置の建具がすぐ近くに並んでいるので、2連の枠を作ってもらいました。
時間とお金があれば、上枠は一体で作りたかったのですが、今回は余裕が無かったので、枠材と同じ材で2つの塗装枠を同材で連結してもらいました。
後で石膏ボードが張られてくると2連の枠という意味が分かりやすと思います。
打ち合わせ室の2つの窓回りにはウォールナット突板で作った三方枠も取り付きました。2つの窓の間のベニヤ板張りの小壁部分には、後日大理石のオデッサベージュを貼ってもらう予定です。
その小壁には部屋への給気口がついていましたが、新しい打ち合わせ室では、野暮や給気口は見せたくなかったので、この写真の細いグリルを小壁のわきにつけてそこから給気をする計画としています。
三方枠は正面から見ると分かりにくいですが、この写真の右側のように横から見ると、しっかりとした枠の存在感が良く見えてきますね。因みに正面はビニールクロスをパネル張りして、大型のモニターを設置することになっています。
三方枠が入った打ち合わせ室にインナーサッシの部材が入ってきました。こちらのお部屋は目のまえを遮るものが無い立地で、かつ大きな窓が南西向きなので、夏の暑さが予想されるので大窓全てにインナーサッシを入れることにしていました。
左側の左右引き違い窓のインナーサッシは問題ありませんでしたが、右側は突き出し窓となっており、同じサイズの突き出し窓タイプのインナーサッシは見つからなかったので、FIX窓(嵌め殺し窓)としました。一旦FIX窓を設置してしまうと、内部の埃は取る術がなくなってしまうので、職人さんが丁寧に清掃してくれています。
玄関タタキ床、トイレ床、キッチン床のタイル張りが始まりました。まずこちらはトイレ床です。イタリア輸入タイルマラッツィグリスフルーリーの600角をウマ張りにして貰っています。因みに正面壁には壁排水タイプの便器を使うので、その排水口と給水とコンセントが設けられており、壁仕上げ材のカラーガラスも先行して張られています。
こちらが張りあがったトイレ床です。
その後はキッチン床です。同じグリスフルーリーですが、リズムを作りたかったので、300×600サイズにカットした貰ったものを互い違いに施工して貰っています。
職人さんはキダマーブルの皆川さんです。弊社の仕事を十数件手掛けて貰っているので、こちらが求めていることをほぼ全てわかってくれている職人さんでとても頼りになるのです。
やはりキダマーブルに取り付けをお願いしている打ち合わせ室のカウンター材(左側、5年前にお手伝いした港区R邸の床材ツンドラゴールドの残りだったそうです)とトイレのカウンター材(ミストグレー)、
さらには打ち合わせ室の小壁に貼るオデッサベージュも現場に届いていました。
廊下の分電盤をパナソニックのフレキシードに交換する工事、電気屋の稲村さんが頑張ってくれています。古い分電盤から新しい分電盤に切り替える工事、全て事前に用意をしておいてくれたので、20分ほどの作業で完結してくれました。最後は日置のテスターでアンペア数(電流)とボルト数(電圧)を測定して完成です。
最後に分電盤のフタを取り付けて完成です。周りの壁は白く塗装されることになっているので、普段は邪魔者扱いされる分電盤が、周囲に違和感なく溶け込むデザインとなるハズです。
その他、トイレのクロスパネル張りの下地や、
巾木を壁とフラットに収めた面巾木(ツラハバキ、またはメンハバキ)の見切り材の収まりも出来上がってきています。後は残りの造作家具と建具と塗装待ちとなってきました。